美容外科耳垂粉瘤・耳垂ケロイド・副耳
耳のできものの代表的なものになります。痛みを伴う腫れがあるようであれば抗生剤を内服し症状を緩和させます。患部を小さく切開して膿を出すことで一時的には痛みや腫れはおさまりますが、再発を繰り返すので膿が溜まってしまう袋を取り出す本格的な摘出術が必要になります。
手術は毛穴の周囲を切開してくり抜くように袋を摘出します。小さな種のような腫瘍が多数ある場合もあり、一度に方耳から多数摘出する必要がある場合もあります。術後の傷跡は多少残ります時間が経つにつれ赤みも消えます。
耳垂ケロイドはほとんどの場合ピアスホールによるトラブルが原因でピアスホールが不衛生であったりした為に皮膚トラブルを引き起こしピアスホールの前後にピンク色で固いできものが盛り上がってできてしまいます。ケロイドは通常手術しても再発することが多く摘出手術は勧めませんが、耳のケロイドの場合は異物に反応した皮膚が発達した腫瘍になった為、完全に摘出すると治癒する場合がほとんどです。しかし大きなものを切除してしまうと耳たぶの組織が欠損し変形してしまう場合があります。
いずれにせよケロイドは正常な皮膚に増殖するために早めの治療が必要です。
副耳(ふくじ)は生まれつき耳の周りにイボ状に突起したものがある状態です。かたちは様々で片側の耳前部に1個だけあることがほとんどですが、両耳にあったり、複数個あったりする場合もあります。遺伝性の場合もありますが機能的な異常はなく発生頻度は1.5%程度で発症されると言われています。副耳は皮膚の突起だけではなく軟骨を含むことが多いので、手術で確実に切除することをおすすめします。